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資格・キャリア

保育士と幼稚園教諭の違い|資格・仕事・給料を比較(保育教諭も)

「どちらも小さな子どもを見る仕事」——そう思うと、保育士と幼稚園教諭の違いは意外とあいまいなまま残ります。でも2つは、根っこにある法律も、所管する役所も別。この記事は、資格・仕事・給料という3つの物差しで両者を並べ、認定こども園で必要になる「保育教諭」との関係まで整理します。進路や転職を考えるときの土台になる形にしました。

先に結論 いちばんの違いは根拠となる制度です。保育士は児童福祉法にもとづく国家資格で、0歳から就学前までを児童福祉施設で保育。幼稚園教諭は教育職員免許法にもとづく免許で、満3歳から就学前を学校(幼稚園)で教育。所管もこども家庭庁と文部科学省で分かれます。給料は近い水準。認定こども園で働くには、原則両方(保育教諭)が求められます。

資格の違い(国家資格と免許)

まず土台から。保育士と幼稚園教諭は、そもそも拠って立つ法律が違います。

保育士幼稚園教諭
性格国家資格(登録制)教員免許
根拠法児童福祉法教育職員免許法
所管こども家庭庁文部科学省
対象年齢0歳〜就学前満3歳〜就学前
主な職場保育所など児童福祉施設幼稚園(学校)

保育士=児童福祉法にもとづく国家資格。幼稚園教諭=教育職員免許法にもとづく免許(一種・二種・専修)。

ここで押さえたいのは、「福祉」か「教育」かという出発点の違いです。保育士は“養護と教育を一体に行う保育”、幼稚園教諭は“学校教育”が制度上の建てつけ。だから対象年齢も、0歳から見るか満3歳からかで分かれます。日々の仕事は重なる部分も多いのに、制度の系統はまったく別——この二重性が、両者の関係をややこしく見せています。

仕事内容の違い

現場の中身も、この「福祉/教育」の違いを反映します。保育所は保護者の就労などで保育を必要とする0歳児からを預かり、生活全般(食事・排せつ・睡眠)を含めて長時間見ます。幼稚園は満3歳からの子どもに、標準的な教育時間を中心とした教育を行うのが基本の形。預かる年齢の幅と、生活面の比重が、日々の働き方の違いに直結します。

給料の違い

気になる給料ですが、保育士と幼稚園教諭の平均的な給与水準は、大きくは変わりません。公的な賃金統計(職種別)で見ても、月々のきまって支給される給与はどちらも近い帯にあります。保育士の平均は月給約28.6万円・年収約428万円(令和7年)。差が出るとすれば運営主体(公立か私立か)や施設形態による部分が大きく、「保育士だから安い/幼稚園教諭だから高い」と単純には言えません。額面の中身は保育士の給料で詳しく整理しています。

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💡 まひるの着眼点|「保育教諭」は転職の選択肢を広げる

資料を読んでいて、いちばん実利的だと思うのが認定こども園の存在です。

両者の違いを知ると、次に効いてくるのが認定こども園(幼保連携型)で働く「保育教諭」という立ち位置。ここでは原則、保育士資格と幼稚園教諭免許の両方が求められます。一見ハードルが高いようですが、どちらか一方を持っている人には、片方を取れば働ける場所がぐっと広がるという意味でもある。実際、片方だけの人が働きながらもう片方を取得しやすくする特例も設けられてきました。「保育士か、幼稚園教諭か」の二択ではなく、両方を持つと選べる園が増える——資格を進路で悩むなら、この“重ねる”発想を持っておくと視野が広がります。

ここは中立に。給与を「ほぼ同水準」とまとめましたが、公立・私立、施設形態、地域、経験で実額は動きます。ここでの比較は制度と全国的な傾向の整理であり、特定の園の条件を示すものではありません。認定こども園の保育教諭に関する資格の取扱い(特例など)は制度改正で変わることがあるため、進路や転職で判断するときは最新の公式情報を確認してください。

最後に

保育士と幼稚園教諭は、仕事は重なっても、根っこの法律・所管・対象年齢が別。給料の水準は近く、決め手はむしろ「0歳から生活全般を見たいか」「学校教育の枠で関わりたいか」という働き方の好みです。そして両方を持てば、認定こども園という選択肢が加わる。資格の取り方は保育士試験の合格率、資格取得後の学びはキャリアアップ研修で続けて扱っています。

参考データ(出典)
・児童福祉法(保育士)/教育職員免許法(幼稚園教諭)/就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律(認定こども園・保育教諭)
・厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」一般労働者・職種(保育士)
※給与は運営主体・施設形態・地域・経験により異なります。資格・特例の取扱いは制度改正で変わる場合があります。