保育士試験、合格率19%台に低下——令和7年度の実施状況を読む
官公庁の発表を、公表資料まで遡って確認する週次コラムです。今週(8月3日〜9日)は、こども家庭庁・厚生労働省の発表を確認しましたが、保育士・保育所の制度に直接関わる新しい発表は見当たりませんでした。代わりに、こども家庭庁が先に公表していた「保育士試験の実施状況(令和7年度)」を読み解きます。
今週の動き
8月3日〜9日の期間、こども家庭庁・厚生労働省の報道発表・審議会情報を確認しました。こども家庭庁は8月7日に「第15回子ども・子育て支援等分科会」の開催を予告していますが、開催日・議題はこの時点でまだ公表されていません。保育士・保育所の制度に直接関わる新しい発表・数値の公表はありませんでした。
- 第15回 子ども・子育て支援等分科会の開催について(開催予告のみ・議題は未公表) 2026年8月7日 | こども家庭庁
所感
令和7年度の保育士試験は、受験申請者54,807人に対し合格者10,621人で、合格率は19.4%。令和5年度の27.0%(受験申請者66,625人・合格者17,955人)と比べると、7.6ポイント下がっています。どちらもこども家庭庁「保育士試験の実施状況」の同じ形式の公表資料(都道府県別、全科目免除者を除いた通常試験の集計)から確認できる数字です。
出典:こども家庭庁「保育士試験の実施状況」令和5年度・令和7年度(都道府県別、いずれも全科目免除者を除く1回目・2回目試験の合計)。合格率は合格者数÷受験申請者数の概数。
内訳を見ると、1回目試験は申請26,654人・合格5,620人(約21.1%)、2回目試験は申請28,153人・合格5,001人(約17.8%)。受験申請者数の減少幅(▲17.7%)より、合格者数の減少幅(▲40.9%)の方が大きく、その差が合格率の低下に直結しています。
ここは正直に。合格率の低下の背景(受験者層の変化・試験内容・実施回数など)は、公表されている集計表だけでは特定できません。年度によって受験資格の特例や実施要項が変わることもあるため、これから受験を検討する人は、必ず最新の「受験の手引き」など一次情報を確認してください。
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参考データ(出典)
・こども家庭庁「保育士試験の実施状況(令和7年度)」 https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/e4b817c9-5282-4ccc-b0d5-ce15d7b5018c/e8e056cc/20260616_policies_hoiku_240.pdf
・こども家庭庁「保育士試験の実施状況(令和5年度)」 https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/e4b817c9-5282-4ccc-b0d5-ce15d7b5018c/60c97cf1/20240705_policies_hoiku_115.pdf
・こども家庭庁「第15回子ども・子育て支援等分科会の開催について」 https://www.cfa.go.jp/press/485d56b4-1e4a-4dcf-ab97-85b4b8efe9fa
・こども家庭庁「保育」政策ページ(資料掲載元) https://www.cfa.go.jp/policies/hoiku/
※本文中の数値は上記公的資料に基づく概況です。最新の詳細は各公式資料をご確認ください。
・こども家庭庁「保育士試験の実施状況(令和7年度)」 https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/e4b817c9-5282-4ccc-b0d5-ce15d7b5018c/e8e056cc/20260616_policies_hoiku_240.pdf
・こども家庭庁「保育士試験の実施状況(令和5年度)」 https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/e4b817c9-5282-4ccc-b0d5-ce15d7b5018c/60c97cf1/20240705_policies_hoiku_115.pdf
・こども家庭庁「第15回子ども・子育て支援等分科会の開催について」 https://www.cfa.go.jp/press/485d56b4-1e4a-4dcf-ab97-85b4b8efe9fa
・こども家庭庁「保育」政策ページ(資料掲載元) https://www.cfa.go.jp/policies/hoiku/
※本文中の数値は上記公的資料に基づく概況です。最新の詳細は各公式資料をご確認ください。
この資料には、幼稚園教諭免許状を持つ人向けの特例制度で全科目が免除された「全科目免除者」という区分があり、令和7年度は1,996人(令和5年度は2,125人)。こちらは申請者数と合格者数が全区分・全都道府県で完全に一致しています。試験を経ずに要件を満たせば認められる枠なので、通常試験と同列に「合格率」で語るものではありません。本文の19.4%・27.0%はどちらもこの枠を含まない通常試験だけの数字で、その意味では公平に比較できます。ただし合格率が下がった理由(試験そのものが難化したのか、受けやすい人からすでに受け終えたのか)までは、この資料だけでは分かりません。求人票や養成校の説明で「合格率」という言葉が出てきたら、どの区分・どの年度の数字かをまず確認するのが安全です。